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雨のち晴れ

カリジニ国立公園を抜けた僕は、次の日から
ウエスタンオーストラリアの州都
パース目指して、途中気に入った土地を寄り道をしながら進む予定でした。

最初はエクスマウスと言う少し大陸から外れた場所を目指しました。
距離はカリジニから約600キロ。

Tom Priceっと言う場所で野宿をした僕は翌朝、なんとか1日で着くように
ひたすら進み続けようと試みました。
が、
300キロ位進んだところで、猛烈な破裂音が!!

その瞬間ハンドルの操作が効かなくなり、
すぐに何が起きたのかわかりました。

前輪がバースト、パンクです。
IMGP0861.JPG
オーストラリアを走っていて道端で見るのは1位
カンガルーの死骸。2位がこのバーストしたタイヤの
破片達でした。

そして遂に自分にも起きてしまいました。
「プリズンツリーの罰が当たったか?」

とりあえず予備のタイヤを持っていたので、初めての経験だったのですが
灼熱の太陽の下で、慣れない作業をなんとか終え、
念のため残りのタイヤもチェックしました。

!!?

残りの3つのタイヤも溶けていて、もう片方の前輪は既にタイヤの
針金が飛び出ている有様でパンクするのも時間の問題でした。

「うわー、多分カリジニの未舗装道のせいだ!!」

次のガソリンスタンドまで約50キロ。
恐る恐る、ゆっくりゆっくり、道の起伏等に注意しながら進んで行き、
なんとかパンクせずにNanutarra Rordhouseと言う名前のガソリンスタンドに
辿り着き、タイヤ交換を頼みました。
IMGP0297.JPG
すると返って来た言葉は、
「このタイヤのサイズはうちにはない。エクスマウスに行け。そこならある」
っと言われ
「そこまでまだ300キロはあるからとてもじゃないが持ちそうにない」
っと言うと
「60キロ位の速度で行けば大丈夫だ」
っと言うから、
「ほんとかよ!!」
っと思いながらも、
他にどうしようもないのでそれに従い
また車を走らせました。

スピード60キロ。
っとかなりのローペースで沢山の車に「なんだこいつ?」
見たいな感じで、抜かされながら走っていると
15分ほどの場所で再び
パーーン!!
IMGP0632.JPG
「だから言っただろーが!!」

すぐ後ろに車が偶然走っていて、助けてくれましたが
予備のタイヤがないのでどうすることもできない事を告げると
「そのタイヤを持ってさっきのガソスタに戻ってタイヤのゴムを交換してもらおう。」
とのことで家族連れのオージーの車に乗り込みました。

彼等はウエスタンオーストラリア出身のオージーで、せっかくの家族旅行中だったんですが
自分なんかに巻き込まれてすまない気持ちで一杯でしたが、
快く自分を迎え入れてくれました。

そこに着いても彼等は何とか自分のタイヤを「どうにかして欲しいっ」
とガソリンスタンドのオーナーらしき人を呼んでくれて、
そのオーナーが「自分の乗っている車のタイヤなら合うだろう。」
っとのことで、わざわざ彼のタイヤを外して自分に格安で譲ってくれました。

「ありがとう」

別れ際にその家族から凍ったペットボトルの水やら、
何かの貝殻を「幸運がくるように」っとのことで僕に譲ってくれて

また「ありがとう」しかできません。

そしてタイヤが出来上がり、オーナーに「車をヒッチハイクして元の車に戻るんだな。」
ってことでヒッチハイクを試みようとしたんですが、緊張してなかなか声を掛けられず、
しびれをきらしたガソスタのスタッフが家族連れのキャンピングカーに声を掛けてくれました。

生憎逆方向だったらしくガッカリしていたらその家族の中の10歳位の男の子にローカルコーラを貰らい

また「ありがとう」

そして場所を変え、進行方向の出口付近でヒッチしていると
快く止まってくれた最新の赤の荷台付きセダンの若い兄ちゃんに乗せてもらい、
車の場所まで乗せてもらい「Good Luck」っと立ち去って行き、
またしてもただ「ありがとう」しか言えませんでした。

この日は予定とは大幅に遅れ夜8時過ぎになんとか再バーストせずにやっとの思いで
エクスマウスに着くことが出来ましたが
それ以上に沢山の親切なオージーと交流できたことや
肌の色や言葉が違くても持っている気持ちは同じだってことを
肌で体験でき
「人は一人では生きていけないんだなー」っと改めて思いました。

ホント感謝です。

「ありがとう」

IMGP0975.JPG

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