最後の難関「Nullarbor Plain」
目が覚めると
薄っすらと辺りが明るくなっている。
かなり寝ぼけながら写真を撮ると、こんな朝早くからヒッチハイクしても
しょうがないので二度寝。
8時頃目を覚ますと雨が降っている。
三度寝突入。
10時頃目を覚ますと雨は止んでいたけど
なんか面倒くさくなりこのままもう一泊しようか迷う。
しかしそれはマズイっととりあえず車から降りて
ヒッチハイクの準備をしていると、
いきなり声がかかる。
準備の段階で声をかけるとはさすがオージーです。
声をかけてきたのはカップルで、事情を説明すると、
快くOK
今度は野郎じゃないので安心して乗せてもらい
ガソスタに着いて、バッテリーを買うと
ガソリン代を請求された。「まあそれぐらいは当たり前だな」っと思いながらも
若干違う燃費と請求金額の違いを計算して出してしまった僕は、やっぱりクソです。
少し気まずくなってしまいました。
でも感謝。
そして取り替えて再始動。
今日中にはナラボー平原を抜けようと思いウェスタンのMaduraってところで
ガソリンを入れて
出発しようとキーを回すと
スコン・・・
あれ?変えたばっかなのになんで?っとか思いガソスタのじいちゃんに助けを求め
バッテリー補充をして再びキーを回してもだめ。
なんで?
しばらく充電してもウンともスンとも言わない。
そしてこの辺に車を直す所はあるのか?っと尋ねると
「ナイ!」
この辺にはこの店しかない。ってかこの人たちしか住んでいない。っと。
んで車を修理するスタッフを呼んで直すにはおそらく二千ドルかかる。っと。
まじ!?
「車より高い。それは出来ない。」
「じゃあどうする?」
「もう捨てるしかない」
「その後は?」
「電車で帰る」
「電車ないよ」
「だって地図見るとあるよ」
「あるけどパース、アデレード間止まらない。」
まじ!?
どうしよ
帰れないじゃん
するとおばちゃんから提案が
「私がこれからここを訪れる人にどこまで行くか
尋ねて乗せてくれるか尋ねてあげる」
「パースかアデレードどっちに行くかはわからないけどいい?」
っと
「Yes」
「今日はここで泊まりなさい」
「Yes」
「65ドルよ」
高・・・
でもしょうがないので払う。
遂に旅は終わったか・・・
途方に暮れて車に戻ると見知らぬ人がバッテリー付近を見ていた。
この時マジで「頼む!!この人が車に詳しい人であるように」っと
願った。
近寄ると「エンジンをかけてみろ」っと
イエッサーってな感じで
祈りを込めてかけると
ガルルルルーーーン!!
やったーー!!
とりあえずこの日はここに泊まり一晩かけてバッテリーを
充電することに。
この日は2,000ドル払わずにまるで人生のギャンブルに
勝った気分になった。
最高の気分になってワインを飲み
ずっととって置いたぺヤングソース焼きそばで祝いました。
そして次の日最上級のお礼を言って、旅立ちました。
かなり色々な事があったウェスタンを振り返り
感慨にふけっていると
ウェスタンのボーダーラインが見えてきて遂に突破。
そしてサウスオーストラリアへ。
ここで僕はこの旅を始める時に想像していた景色に出会いました。
左には砂漠、右には青い海、上には照り付ける太陽。
それが約130キロに渡って存在しました。
そしてこの海を間近で見ようと右に折れました。
!!??
思わず息が詰まった。
そしてすぐにその詰まった息が喚声に変わりました。
そこには南極の氷が解けて作り出された出来立ての海があり、
そのコントラストは有り得ない色彩を発しており、
オーストラリアってのは紛れもなく大陸で、
それがどこまでも果てしなく剥きだしになっており、
その高さは石を投げても海に届かないで途中で崖に当たってしまう。
目がくらむほどの高さ。
その偉大な景色を見て僕は
「今日これを見るために今まで生きて来たんじゃないか?」
って本当に思った。
「全てはこれに繋がっていたんだ・・・」
「もうここで死んでもいいかな・・・?」って。
そして僕は何かを捉まえて、二度と訪れることはないであろう
この偉大な場所を離れました。
この日はサウスオーストラリアのCedunaに夜到着して野宿をし。
次の日の朝アボのお婆に
「煙草だせ!」っと起こされここを離れ、
ポートオーガスタへ行き、偶然にもトイレ、シャワー、TV付の
個室が22ドルっと破格の安さで泊まれて、これはナラボーを抜けた
自分への褒美だな!っと勝手に把握して、
車を直すのにしばらく滞在し、
数日後アデレードへ向け出発しようと地図を見ていると、
僕はいよいよこの旅が終極を迎えていることを実感し、
第四の州都「ADELAIDE」へ向かいました。