脱出せよ!クィーンズランド
こんつは。
ケアンズを出ようと試み、合計3回になりますた。
1回目は「天空の城ラピュタ」のモデルになったと噂されるパロネラパークにて思わず長居をしてしまい、
その後大雨に見舞われケアンズに舞い戻るはめに。
パロネラパークは、1回行けば一年間有効パスが貰えるので、そのせいもあってか3回も足を運んでしまいました。
どんだけ暇人だか想像つくと思います。
が、ここは足を運んでしまう不思議な何かがありました。
ラピュタはそんなに好きじゃないのですが、ここを作ったホゼ・パロネラというスペイン人の一生が垣間見える気がして、
柄にもなく感慨にふけっていたりしました。
ここのオーナーは気さくな感じのいいオージーで、1回目2回目3回目と変わりなく自分を歓迎してくれました。
そして彼が購入したのは今から17年位前で
その後再建して見学ができるようになったのだと聞きました。
? 今から17年前には、ラピュタって既に上映してなかったっけ?
もし間違いじゃなかったら、あの作品は自分で作りあげた世界ってことになるから宮崎駿の想像力とホゼ・パロネラの想像力が
時代を超えて一致したことになるから、なんか凄いものを感じました。
2回目はまたしてもカジノで大敗をくらい(もうお決まりパターンになりつつあります。)
逃げるように出て行くと、ケアンズから200キロくらいの内陸に入った場所で
追い討ちをかけるように車のハンドル辺りから突然煙が!!
ヤバイ!!っと思い急いで車を止めてもあとの祭りで
車のエンジンが掛かることは2度とありませんでした。。。
ちょうど、車が止まってしまったのがパブの前だったのが唯一の救いでした。
なぜかというとそこは既に携帯の電波のない地域だったからです。
とりあえずパブで電話を借りてNRMAという日本で言うところのJAFみたいなロードサービスを呼ぶと、
「エンジンがオーバーヒートしてもうだめだ。買ったほうが早いし、安い」っと言うので諦めることに、
「車はクラッシュするから持って行く、荷物を出せ」と言われ混乱状態の
僕はただ従うだけでした。
そして自分の周り1メートル四方に荷物を広げて、
閑散とした地と照り付ける日差しの下で呆然と立ち尽くしていました。
「これからどうすりゃいいんだ‥?」
途方に暮れていると車が1台近づいてきました。
降りて来たのは2人組みの女の人でした。
近づいてきて日本語で話し掛けられ、思わずホッとしました。
事情を説明して聞くと
彼女等はここ等でファームスティをしている人達でパブのオーナーから
電話が掛かってきて「日本人が立ち往生しているからどうにかしてやってくれ。」
とのことでやってきたそうです。
とにかく彼女等ファームのオーナーが「とりあえず家に連れて来い」っということなので、
車に荷物を詰め込みその家に行くことに。
そしてまたしても道連れファームスティをしました。
仕事の内容は朝起きて鶏とアヒルと豚にえさをあげるだけのような気がしました。
たまに草木に水をあげて、食器を洗うくらいです。
だけどここにいた5日間は悪いこと続きの僕にとって非常に有意義なものでした。
そこにはまさに本場の「オージー」が住んでいました。
まず発音はAは「アイ」Kは「カイ」っといったものから、留守にして誰もいない家にそこの家の友達が勝手に入り込み
「I,m very hungry」とか言って自分の家の冷蔵庫を開けるように中のものをガツガツ食べだして、
家の人が帰って来てもどちらも何事もなかったように笑って会話をしだしたり、
っといったものまで毎日何かを見せられていました。
そして僕の名前は呼びずらいので勝手にイングリッシュネームをつけられて
「JOE・BROW」(今日来て明日去る人って意味らしいです。)
っと家族みんなに「ジョブロ」「ジョブロ」と言われて親しんでもらいました。
そしてケアンズに戻りやっと車を探して、再び出発するので3回目になります。
今度の車は81年式のトヨタ、セリカです。
見た目はバックトゥーザフィーチャーのデロリアンみたいです。
だけど電気系統は全て壊れているヘボリアンです。
未来や過去に行くのはおろか、地獄にも行けるんじゃないの?っと思わずにはいられないマイカーです。
でも僕はこの車に賭けます。
もし、この車が壊れたらラウンドは終了です。
ごめんなさい。
ちなみに既にこのトップページの写真とはなんの関係もない姿形になってしまいました。
詐欺ですね。
ごめんなさい。
次こそはクィーンズランドを脱出できるようにしたいと思います。