北の領域・彼等のテリトリー
やっと。本当にやっとダーウィンに着きました。
予定より2ヶ月近くオーバーでした。
ダーウィンはマジ、アチーっす。
海にも浸かったけどほとんどお湯ですな。
暑くて何にもやる気が起きません。
クーラーなしじゃキツイです。
おそらく1年中朝晩通してクーラーが必要な場所だと思うので
ここに住むのはかなりの電気代を覚悟しなければならないと
思います。
でも、ホントここは良い場所で、州都(正確には準州都らしいけど、本当の州都はどこなんだ?)
とは思えないくらい静かでのんびりしています。
最初到着したとき日曜日だったから静かなんだと思ったけど、
次の日になっても、また次の日になってもなんも変わらず静かでした。
おそらく1年中通して静かなんだと思われます。
町自体は小じんまりしていてほとんど何もありません。
騒ぎたい人はつまらないかもしれないけど、
ゆっくりしたい人にはグッドです。
ちなみにカジノ在りです。
カカドゥ国立公園にも行ってきました。
ジャンピングクロコダイルツアーに参加して、ワニの獰猛な所を目の当たりにして、
アボの壁画を観て丘の上からアーネムランドを眺めてきました。
アーネムランドと言うのはアボリジニが今でもまだ昔の生活を続けている場所で、許可証がないと
踏み込むことの出来ない領域のことです。
しかしそれ等の印象を全て吹っ飛ばすくらいの出来事がその日の夕暮れ時に起きました。
それはジャビルーっと言う場所に宿泊施設があるのでそこのスーパーに食料を買いに行ったら
起こった出来事です。
車で行った僕は駐車場を探していました。すると
スーパーの脇で芋虫みたいなアボの女が
座り込んでるので、「なにしてんだ?」
って思ってたらいきなりブルブル体を動かしだして、
立ち上がって下をゴソゴソやりだし始めました。
!?
どうやらそこでヨウを足していたようです。
おもわず「オイ!」っと突っ込んでしまいました、
がマジ爆笑です。
目も合ってたんだけど、まったく臆もせずにし続けてたよ。。。
ホント凄いねこの人達は
ある意味羨ましいよ。
なんかこの旅始めてアボが好きになってきました。
他にも途中の道で朝、ガソリンを入れようと立ち寄った小さな村でアボに
「おはよう」っといきなり日本語で言われて、
ビックリしている自分を見て
喜んでるアボがいたけど
彼は一体自分の何を見て日本人だと判断したのか?
それともアジア系を見たら片っ端からそう言っているのか?
それが疑問でした。
その前も「隣人を助けなさい」って言ってる教会の事を知っているのか?
その目の前でタムロってる奴等がやれ金くれ、やれ煙草くれだの、っとまくしたててきたけど、、
彼等には限度ってものがないというか、
現在の社会の常識から
知ってて外れているのか?
それともタダ知らないのか?
それも疑問です。
多分どうでもいいんでしょうけど。
僕はアボの絵とかもよく意味がわからないです。
美術館とかでもよく観るのですが、やっぱり意味がわかりません。
なんかなんも考えてないで書いているんじゃないかと思います。
壁画も芸術というより日本とかでもどこにでもある様なタダの壁の落書きなんじゃないかとさえ思います。
ただ壁がないから岩に書いたっていう違いだけで。
多分路上で寝れたりスーパーの脇で出来る様にならないと理解できないのかもしれませんな。
とりあえず「日陰の下にはアボがいる」って感じです。
そこからスタートです。
ほんと疑問多いです。
でもいいやつが多いのは確かです。
そしてこの土地で1番適した生き方をしている気がします。
もしかしたら人類の鍵を握っているのは彼等かもしれません。笑
アーネムランド行けばよかった。。